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2025.04.17

歯科矯正後のリテーナー(保定装置)の重要性と適切な使用期間

こんにちは。渋谷マロン歯科Tokyoです。矯正治療後の美しい歯並びを長期間維持するために欠かせないリテーナー(保定装置)は、新しい位置に移動した歯を固定する重要な装置です。

今回のブログでは、歯科矯正後のリテーナーの重要性や使用期間、注意点などについて詳しく解説します。

歯科矯正後のリテーナーの重要性

矯正治療で得られた理想的な歯並びを長期間保つには、リテーナーによる継続的なサポートが不可欠です。人間の歯は生涯を通じて少しずつ移動し続けるため、日常的な食事の咀嚼や無意識の歯ぎしり、食いしばりなどにより歯が磨耗すると、噛み合わせのバランスが徐々に変化します。

また、加齢に伴い顎の骨密度が低下したり、歯茎が下がってきたりすることも歯列に影響を与えます。こうした自然現象による歯の移動は避けられないため、美しい笑顔を維持するためには、リテーナーの正しい使用方法を理解し、実践することが重要です。

歯科矯正後のリテーナー いつまでつけるの?

矯正装置を外した直後から「保定治療期間」と呼ばれる段階が始まります。

多くの歯科医院では保定治療期間として2〜3年を推奨しており、目安としては矯正治療と同等の期間が必要とされています。特に初期の数か月間は歯周囲の骨がまだ不安定なため、食事と歯磨き以外の時間(1日20時間以上)はリテーナーを装着することが必須です。

歯の安定度に応じて徐々に装着時間は減少し、最終的には就寝時のみの使用となるケースが一般的です。ただし、個人の口腔状態により最適な保定スケジュールは異なるため、リテーナーの装着時間を減らす際は、自己判断せず必ず歯科医師の指示に従いましょう。

歯科矯正後のリテーナー 一生装着するのが理想

正規の保定治療期間が終了しても、歯は微細に動き続けます。理想の歯並びを長期的に維持するには、可能な限り長くリテーナーを使用することが望ましいでしょう。

特に噛み癖や舌の位置の癖、親知らずの萌出、歯周疾患などがある場合は、後戻りのリスクが高まります。就寝時だけでもリテーナーを継続的に装着することで、美しい歯並びを維持できる可能性が高まります。

矯正治療後の後戻りの主な原因は、リテーナーの装着不足です。歯の安定度に合わせて通院間隔は徐々に長くなりますが、定期的な診察を受け、歯科医師の判断に基づいて装着スケジュールを調整しましょう。

歯科矯正後のリテーナーの注意点

洗面台に置かれたリテーナー|歯科矯正後のリテーナー(保定装置)の重要性と適切な使用期間 | 渋谷駅徒歩1分の歯医者「渋谷マロン歯科Tokyo 」

リテーナーは精密機器のため破損しやすく、取り扱いには細心の注意が必要です。歯科矯正後のリテーナーの注意点をそれぞれ詳しく解説します。

間接覆髄法

歯の神経の近くまで進行した虫歯を治療する際、神経に近いところまで処置した後に神経が露出していない場合でもMTAセメントを用いて神経を保護します。

食事の際はリテーナーを外す

取り外し可能なリテーナーは飲食時に必ず外すことが重要です。装着したまま食事をすると食べかすが挟まり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。色素の強い食品は変色の原因となり、硬い食品や粘着性のある食べ物、高温の飲み物は変形や破損を招く可能性もあります。装着したまま飲めるのは常温・冷たい水と無糖炭酸水のみとなるため、それ以外の飲食時にはリテーナーを外すようにしましょう。

リテーナーの専用ケースを持ち歩く

食事の際にリテーナーを外す必要があるため、専用ケースを常に携帯していると安心です。外食時にティッシュなどに包んで置くと、誤って破棄されたり、破損したりするリスクが高まります。リテーナーは個人の歯型に合わせて製作されるため、わずかな変形でも機能に影響します。外出先でも必ず専用ケースを使用し、安全に保管する習慣を身につけましょう。

リテーナーを毎日洗浄をする

リテーナーの表面には細菌や汚れが付着するため、毎日の洗浄が欠かせません。洗浄をせずに継続して使用していると、不快な臭いの原因となり、口腔衛生状態が悪化するおそれがあります。洗浄方法は主に次の3つです。

•水道水での洗浄
•リテーナー専用洗浄剤を使用した洗浄
•柔らかい毛先の歯ブラシでの清掃

熱湯はリテーナーを変形させるおそれがあるため、使用しないでください。また、入れ歯用洗浄剤は成分が異なるため避けましょう。自分のライフスタイルに適したリテーナーを選び、適切なケアを毎日することで長く使用できます。

矯正後にリテーナーをさぼった場合の影響

小さいリテーナーと大きいリテーナー|歯科矯正後のリテーナー(保定装置)の重要性と適切な使用期間 | 渋谷駅徒歩1分の歯医者「渋谷マロン歯科Tokyo 」

矯正治療完了直後の歯は非常に動きやすく不安定です。リテーナーを短時間でも装着しないと後戻りが始まることがあります。時間をかけて整えた歯並びも、骨が安定するまでは元の位置に戻りやすいのです。1年以上経過後でも、リテーナー装着を怠ると様々な問題が発生します。装着をさぼった場合にどのような影響が出るのか詳しくみていきましょう。

リテーナー装着時に痛みを感じる

リテーナーは矯正終了時の歯並びに合わせて製作されています。装着時に強い圧迫感や痛みを感じるなら、歯が理想的な位置から移動した可能性が高いでしょう。リテーナーには多少動いた歯を元の位置へ戻す機能も備わっているため、軽度の痛みでリテーナーがしっかり装着できる場合は、継続して使用すれば徐々に元の位置に戻ります。しかし、痛みが続く場合は、早めに歯科医院へ相談しましょう。

リテーナーが入らなくなる

通長期間リテーナーを装着せず、「装着しようとしたら痛くて入らない」状態になった場合、後戻りが進行している可能性があります。無理に装着できるものの、歯にピッタリ合わず浮いてしまう場合も後戻りのサインです。リテーナーが少し浮く程度であれば、装着時間を増やして様子を見ても大丈夫ですが、無理に装着すると歯や歯茎にダメージを与えるおそれがあります。後戻りの程度によっては再矯正が必要になるケースもあります。このようなリスクを避けるためにも、歯科医師から伝えられた保定治療期間は必ず守りましょう。

リテーナーの作り直しになる可能性がある

入らなくなったリテーナーは使用できないため、新しく作り直す必要があります。リテーナーの作り直しは矯正治療を受けた歯科医院以外でも可能ですが、すべての医院で対応しているわけではありません。

また、リテーナーの再製作や後戻りした歯の再矯正には追加費用が発生します。不要な出費を避けるためにも、リテーナーの適切な装着習慣を守り、定期的に通院しましょう。通院が難しい場合は、今後の保定スケジュールについて事前に担当医師へ相談しておくことが大切です。

リテーナーは美しい歯並びを長期間維持するために重要

矯正治療後のリテーナー装着は、美しい歯並びを維持するための重要な工程です。リテーナーは歯の後戻りを防ぎ、理想的な歯列を保護します。リテーナー装着をさぼってしまうと、後戻りのリスクが高まるだけでなく、再矯正や新たなリテーナー製作の費用が発生する可能性もあります。

装着時間には個人差があるので、歯の動きや口腔内状態に応じて最適なスケジュールは変化します。歯科医師の指導に従い定期的な診察を受けることで、美しい歯並びを長期間維持できるでしょう。

渋谷マロン歯科Tokyoは、矯正歯科を専門とする歯科医師が在籍しています。また矯正歯科だけでなくお口全体をトータル的に診察できる専門分野の歯科医師による治療が可能です。矯正治療を検討している方は、ぜひ一度渋谷マロン歯科Tokyoまで相談にいらしてください。

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監修者情報

佐藤 年彦

院長

佐藤 年彦

2013年 神奈川歯科大学歯学部 卒業
2021年 渋谷マロン歯科Tokyo 開業

歯医者が苦手な方も、ハイレベルな歯科診療を受けたい方も、あらゆる方に満足いただける歯科診療をお届けします。お口のことでお困りのことがあればお気軽にご相談ください。

薄井 崇

矯正歯科(日本矯正歯科学会認定医 歯学博士)

薄井 崇

神奈川歯科大学 卒業
神奈川歯科大学大学院口腔統合医療学講座歯科矯正学 卒業

美しい歯並びに整えることはもちろん、矯正後の後戻りを徹底的に防ぐ矯正治療に取り組んでいます。一時的な効果だけでなく、一生涯きれいな歯並び、良好な咬み合わせを維持できるようにお手伝いします。