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2025.03.02
知っておきたい「歯周病の症状と予防法」進行度別の治療法も解説

こんにちは、渋谷マロン歯科Tokyoです。歯周病は歯を失う原因として、虫歯などを抜いて1位と言われています。初期では自覚症状が少なく、気づいた頃には進行していることが多いためです。
そもそも歯周病はなぜ発症するのか、進行段階別による歯周病治療法や、渋谷マロン歯科Tokyoでの治療法、歯周病の予防法について解説します。
歯周病とは?歯周病が起こる原因
歯周病は、歯と歯肉(歯茎)の境目に蓄積した汚れ「プラーク(歯垢)」内の細菌が、歯茎に炎症を引き起こす疾患です。プラークは細菌の塊で、白くネバネバしています。はじめのうちは歯磨きで除去しやすいですが、歯ブラシがうまく届かないと蓄積して落ちにくくなります。
そのままにしておくと炎症が進行して、歯と歯茎の間に「歯周ポケット」が広がり、さらに細菌が繁殖。歯茎や、歯茎を支える骨「歯槽骨」が溶けて、歯がグラグラしたり抜けたりします。
歯周病の主なリスク要因として、喫煙、不十分な口腔ケア、食生活の偏り、ストレス、糖尿病、噛み合わせ不良、口呼吸などが挙げられます。また、免疫機能や遺伝的要因など、生まれつきの要素も関係しています。
自分の歯は大丈夫?歯周病の進行別症状・治療法
健康な歯茎はピンク色で引き締まっていて、出血や腫れが見られません。歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)の深さは1~2mm程度です。歯周病の症状の1つである口臭も、まだありません。
しかし、歯周病が進行すると歯茎の色が少しずつ赤色や紫色に変化し、腫れや出血が見られるようになります。
歯肉炎
ごく初期の歯周病は「歯肉炎」と言います。歯周ポケットにプラークが溜まり、歯茎が軽く腫れたり、歯磨きの際に少し出血したりする場合もあります。歯周ポケットの深さは2~3mmです。
この段階では、歯磨きやデンタルフロスでプラークをしっかり落とし、歯科医院できれいにクリーニングすることで症状を改善できます。
軽度歯周炎
「歯肉炎」が進行すると「歯周炎」となり、歯茎の腫れや出血が起こります。歯茎に、かゆみや浮くような感覚を覚える場合も。歯周ポケットが3~5mmと深くなり、歯周病菌が溜まって歯周組織に入り込み、徐々に歯茎や歯槽骨を破壊していきます。
治療法としては、歯の表面に溜まっているプラークや歯石を、歯科医院で専用機器を使ったクリーニング「スケーリング」にて取り除きます。
中等度歯周炎
中等度の歯周炎になると、炎症がさらに悪化し、歯槽骨は歯の根の長さ全体の半分近くまで破壊。歯茎が下がって見え、膿が出るようになり、口臭も気になります。歯周ポケットは4~7mmまで深くなり、歯がグラグラしはじめます。
治療には、スケーリングに加えて、歯周ポケット内部の歯石除去「ルートプレーニング」を行います。必要に応じて抗菌療法や外科的処置を行うこともあります。
重度歯周炎
重度歯周炎まで進行すると、歯周ポケットは6mm以上に拡大。歯槽骨が全体の半分以上破壊され、炎症、腫れ、膿が悪化します。歯が大きくグラグラするので食べ物をうまく噛めず、最悪の場合は歯が抜け落ちます。
この段階では、歯茎を切開して歯石などを取り除く「フラップ手術」や、GTR法・エムドゲイン法などの「歯周組織再生療法」が適用されることが多くなります。進行が著しい場合は、抜歯が必要になることもあります。
渋谷マロン歯科Tokyoの歯周病治療
渋谷マロン歯科Tokyoでは、患者様の負担をできるだけ軽減するため、痛みの少ない治療や、短期間での効果的な治療をご提案しています。
炭酸ガスレーザーによる歯周病治療
炭酸ガスレーザーには殺菌作用があり、歯周病による歯茎の腫れや出血を抑える効果があります。レーザーは歯周ポケットの奥深くにも届き、患部にピンポイントで照射できます。
痛みも出血もほとんどない上、レーザーには細胞の再生を促す働きがあるため、早期治癒が期待できます。
1day歯周病集中治療(自費診療)
歯周病の治療は通常、何度も歯科医院に通う必要がありますが、通院がなかなか難しい方のために、渋谷マロン歯科Tokyoでは1日で治療を終える「1day歯周病集中治療」をご用意しております。
歯周病菌の数の測定から治療、ブラッシング指導、治療後の説明までを1日で行います。治療の際は、「静脈内鎮静」という麻酔を行うため、痛みや恐怖をほぼ感じることなく治療が終わります。
静脈内鎮静法による、痛みやストレスの少ない治療(自費診療)
歯科治療には「痛い」「怖い」などのイメージを抱く方が多いですが、当院では治療中の痛みや不安を軽減したり、長時間の治療を快適に受けたりできるよう、点滴麻酔(静脈内鎮静法)をご用意しています。
静脈内鎮静法による痛みの少ない治療・短期集中治療|渋谷マロン歯科Tokyo
静脈内鎮静法をすると、ウトウト眠ったような状態で、目が覚めた時には治療が終わっています。歯周病治療以外にも、虫歯の治療やインプラント治療の際にも適応できます。
歯周病の予防法
歯周病を予防するには、プラークを徹底的に取り除く「プラークコントロール」が重要です。自宅でのセルフケアと、歯科医院での専門的なケアを組み合わせることで、確実にプラークコントロールをしましょう。
自宅でのセルフケア
歯周病予防の基本は、正しい歯磨きです。自身のお口にあった適切な歯ブラシを選び、こまめに磨く習慣をつけましょう。
歯と歯の隙間や、奥の歯、被せ物や詰め物を入れている箇所は、歯ブラシだけでは汚れが落ちにくいです。そこで、フロスや歯間ブラシも活用し、細かな汚れもしっかり落とすことが大切です。
また、唾液には細菌の増殖を抑える作用があるため、口腔内の乾燥も歯周病の原因に。口呼吸をしないよう心がける、よく噛んで食べる、禁煙、ストレスの解消も、歯周病予防になります。バランスの取れた食生活で、体全体の免疫機能を維持することも効果的です。
歯科医院でのケア
歯磨きやフロス、歯間ブラシなどのセルフケアでは、どうしても全ての汚れを完璧に取り除くことはできません。歯科医院でプロのクリーニングを受け、隅々まで清潔にすることが、確実な歯周病予防につながります。
渋谷マロン歯科Tokyoでは、歯科医師または歯科衛生士が専用器具を使って歯の清掃・磨き上げをする「PMTC(プロフェッショナル・メタにカル・トゥース・クリーニング)」を行なっています。プラークの除去はもちろん、磨き上げた歯はツルツルになり、汚れが付着しにくくなります。
その他、歯ブラシの選び方や、患者様1人ひとりに適した歯磨き指導、必要に応じて歯周ポケットの測定なども行なっています。定期的に受診いただくことで歯周病の予兆を早く見つけ、初期段階で対処ができます。
症状がなくても歯科医院を受診して、歯周病の早期発見・早期治療を
歯周病は放置すると、最終的には歯を失う原因となります。しかし、適切なケアと専門的な治療を組み合わせることで、予防・管理が可能です。
渋谷マロン歯科Tokyoには、日本歯周病学会の認定医が在籍しており、患者様1人ひとりの状態に合わせて、できるだけ負担の少ない効果的な治療をご提案しています。
歯周病が気になる方は、症状がある方もない方も、お気軽にご相談ください。
こちらのページもご覧ください。
歯周病治療・再生療法|渋谷マロン歯科Tokyo
1day集中歯周病治療|渋谷マロン歯科Tokyo
静脈内鎮静法による痛みの少ない治療・短期集中治療|渋谷マロン歯科Tokyo
監修者情報

歯周病
角田 憲祐
神奈川歯科大学 卒業
日本歯科大学附属病院 総合診療科 非常勤歯科医師
日本歯科大学附属病院 助教
厚生労働省 医系技官
日本歯科大学附属病院 総合診療科 医長