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2025.02.02

歯医者が考える口臭の原因と対策

口臭に悩む方はとても多いのではないでしょうか。自分で自覚しづらいこともあり、口臭の原因と対策を正しく知ることで、改善の道が開けていきます。この記事では、口臭の原因を「口腔内」と「内科的要因」に分けて解説し、特に口腔内ケアの重要性について詳しくお伝えします。口臭を改善して健康で自信を持った生活を送るために、ぜひ参考にしてください。

口臭の原因は大きく分けて3つ

口臭の原因は以下の3つに分類できます。

① 口腔内の問題が原因の口臭
② 内科的な要因が原因の口臭
③ その他の要因が原因の口臭

それぞれ詳しく見ていきましょう。

口腔内の問題が原因の場合

歯周病が気になる女性の画像|歯医者が考える口臭の原因と対策|渋谷マロン歯科Tokyo ブログ

口臭の原因の約80%は口腔内の環境に起因するとされています。このような口臭は「生理的口臭」「病的口臭」に分類されることが多く、改善の余地が大きいのが特徴です。

<歯周病が引き起こす口臭>

• 歯周病は、歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)に細菌が溜まり、炎症を引き起こす病気です。
• 細菌が分解した際に発生する揮発性硫黄化合物(VSC)(例:メチルメルカプタン、硫化水素)が強い悪臭の原因となります。
• 症状が進行すると歯ぐきの出血や膿が悪臭を増幅します。

<舌苔(ぜったい)による口臭>

• 舌の表面にある白い苔状の物質で、食べかすや細菌が堆積して形成されます。
• 舌苔は舌乳頭(舌の小さな突起)の間に入り込み、臭気成分を発生させます。
• 特に、唾液分泌が少ないときに舌苔が増えやすくなるため、朝起きたときの口臭が強い理由の一つです。

<虫歯による口臭>

• 虫歯の進行に伴い、歯の中に食べかすが溜まり、細菌が繁殖して臭いを発します。
• 神経が死んだ歯(失活歯)は、内部で腐敗が進行し、強い口臭の原因となることがあります。

<唾液不足(ドライマウス)による口臭>

• 唾液は口腔内の自浄作用を担っていますが、唾液量が減ると細菌が繁殖しやすくなります。
• 原因としてはストレス、薬剤の副作用、加齢などが挙げられます。

内科的な要因が原因の場合

胃の調子が悪い方のイメージ|歯医者が考える口臭の原因と対策|渋谷マロン歯科Tokyo ブログ

口腔内に明らかな問題が見つからない場合、内科的な疾患や体内の代謝異常が口臭を引き起こすことがあります。このタイプの口臭は「全身的口臭」と呼ばれます。

<胃腸の不調による口臭>

• 胃酸の逆流や消化不良が原因で、胃から臭いが上がってくることがあります。
• 例えば、逆流性食道炎(GERD)は、胃酸が食道に逆流することで口臭を引き起こします。
• 食生活の乱れ(脂肪分の多い食事や過食)は消化器官の負担を増やし、口臭の悪化に繋がる可能性があります。

<肝臓や腎臓の機能低下による口臭>

• 肝臓や腎臓が正常に機能しないと、有害物質が体内に蓄積し、口臭として現れることがあります。
• 肝臓疾患の場合、アンモニア臭が強く感じられることがあります。
• 腎不全の患者では、体内の老廃物が血中に溜まり、「尿のような臭い(尿毒症臭)」が口臭として現れることがあります

<糖尿病による口臭>

• 血糖値がコントロールされていない場合、体内でケトン体という物質が増加します。
• ケトン体が分解されると、甘酸っぱい果物のような独特の臭い(ケトン臭)が発生します。

その他の要因

その他の口臭は、一時的なものや生活習慣に関連することが多いです。これらの口臭は「状況的口臭」とも呼ばれ、原因を特定して対処すればすぐに改善できる場合が多いです。

<食べ物や飲み物による口臭>

• ニンニク、タマネギ、カレー、アルコールなどの食品は、摂取後に臭い成分が血中に吸収され、肺を通じて吐息として出てきます。
• コーヒーも、酸性度が高く口腔内の細菌増殖を促進するため、口臭を引き起こすことがあります。

<生活習慣による口臭>

• 喫煙はタバコ自体の臭いに加え、歯周病やドライマウスを引き起こし、慢性的な口臭の原因となります。
• ストレスや睡眠不足も唾液分泌を低下させる要因です。

<一時的な口臭>

• 朝起きたときの口臭(いわゆる「モーニングブレス」)は、夜間の唾液分泌が減少することで口腔内の細菌が増殖し、臭い成分が蓄積するために発生します。

これら3つの原因について詳しく知ることで、自分の口臭がどこから来ているのかを見極めやすくなります。特に口腔内の原因については、セルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアを組み合わせることで、改善が期待できます。

次の章では、具体的な対策方法をさらに詳しく説明します。

口臭の改善に必要な口腔ケアのポイント

口腔ケアのイメージ画像|歯医者が考える口臭の原因と対策|渋谷マロン歯科Tokyo ブログ

歯周病予防の徹底

歯周病は口臭の最大の原因です。以下の方法で予防・改善を心がけましょう。
• 歯科医院での定期検診: 3~6か月ごとにプロのクリーニングを受ける。
• 正しい歯磨き: フロスや歯間ブラシを使い、歯垢を徹底的に除去。
ポイント:推奨される時間は1回3分以上、1日2回以上。

舌のケア

舌苔の除去: 専用の舌ブラシを使用し、やさしく清掃。
ポイント:舌の奥から手前に軽い力で磨く(週1~2回程度)。

唾液分泌を促す方法

• 水分補給: こまめに水を飲むことで口腔内を潤す。
• ガムを噛む: キシリトール配合のガムを噛むと唾液分泌を促進。
• 唾液腺マッサージ: 顎下腺や耳下腺を軽く押して刺激する。

マウスウォッシュや洗口液の活用

• 殺菌効果のある洗口液を使用して、口腔内の細菌を減少させる。
例: クロルヘキシジン配合の製品(短期使用に適している)。

内科的要因を改善するためのポイント

口腔内のケアを徹底しても改善しない場合、内科的な要因を疑いましょう。
• 胃腸のケア: 食べ過ぎを避け、規則正しい食事を心がける。
• 肝臓や腎臓の検査: 異常を感じたら、早めに専門医を受診。
• 糖尿病管理: 血糖値を適切に管理することで、口臭が軽減することがあります。

口臭予防のチェックリスト

最後に、日常生活で実践できる口臭予防のポイントをまとめます。

✅ 対策
🌟 定期的に歯科医院でプロのケアを受ける
🌟 フロスや歯間ブラシを使い歯垢を除去
🌟 舌ブラシで舌苔を取り除く
🌟 キシリトールガムで唾液を促進
🌟 水分補給をこまめに行う

口臭の原因を正しく理解して、コミュニケーションに自信を

口臭は多くの方が抱えるお悩みですが、原因を知り適切に対策することで改善可能です。

口臭だけでなく、お口や歯に関するお悩みがあれば、気軽に渋谷マロン歯科Tokyoへご相談ください。

 

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監修者情報

佐藤 年彦

院長

佐藤 年彦

2013年 神奈川歯科大学歯学部 卒業
2021年 渋谷マロン歯科Tokyo 開業

歯医者が苦手な方も、ハイレベルな歯科診療を受けたい方も、あらゆる方に満足いただける歯科診療をお届けします。お口のことでお困りのことがあればお気軽にご相談ください。