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2024.09.22
妊娠と歯科治療_妊婦が注意すべきポイントと安心な歯科治療について
こんにちは、渋谷マロン歯科Tokyoです。
今回のブログでは、これから妊娠出産を予定されている方に、知っておいていただきたい情報をまとめました。妊娠中の歯科治療の参考にしていただければと思います。
妊娠は女性の体にさまざまな変化をもたらします。そのため、日常の健康管理についても特別な注意や配慮が必要な時期でもありますが、妊娠中につい見過ごされがちなのが歯のケアや歯科治療についてです。妊娠中はホルモンバランスの変化や生活習慣の変化によって、歯や歯茎にトラブルが起こりやすくなります。
この記事では、体調が不安定になりがちな妊娠中に気をつけるべき歯科疾患、妊娠中に安全に受けられる歯科治療、そして自宅でできるケアのポイントについて解説していきます。
妊娠中の歯科治療の重要性
妊娠が口腔内に与える影響
妊娠中は、エストロゲンやプロゲステロンといったホルモンの分泌が増えるため、全身の血流が増加し、歯茎が敏感になりがちです。そのため歯茎が腫れやすく、妊娠性歯肉炎という状態になりやすいといえます。
妊娠性歯肉炎は適切なケアを行わないと、さらに進行して歯周病になる可能性があるため注意が必要です。
また、つわりによってブラッシングやフロスでのケアが十分に行えなくなったり、嘔吐による胃酸が歯を酸蝕することが原因で、虫歯や歯周病が進行しやすい環境を作ってしまう場合もあります。そのため妊娠中も定期的な歯科医院でのお口の中や歯のチェックをすることは重要です。
母体と胎児への影響
口腔内の健康が悪化することは、妊婦だけでなく、おなかの中のあかちゃんにも影響を及ぼす可能性があります。特に、歯周病が進行することによって炎症が全身に広がり、早産や低出生体重児のリスクを高めるとされています。
妊娠中でも適切なタイミングで歯科治療を受け、口腔内の健康を維持することはとても大切なことです。
妊娠中に避けるべき歯科治療と適した時期
妊娠中期が治療に適した時期
妊娠中は、胎児の成長や母体の体調を考慮して、治療を行うタイミングを考えることが重要です。
一般的に、妊娠中期(妊娠4〜7ヶ月)が歯科治療に最適とされています。この時期はつわりが治まり、体調が安定するため、麻酔や治療のリスクが低くなるのが理由です。
※実際の歯科治療については、歯科医院で歯科医師からの指示に従って治療を受けてください。
妊娠初期と後期に避けるべき処置
妊娠初期(妊娠0〜3ヶ月)は胎児の器官形成期であるため、体に負担がかかる治療や麻酔は避けたほうがよいでしょう。渋谷マロン歯科Tokyoでも治療については基本的に安定期に実施しております。
また、妊娠後期(妊娠8〜10ヶ月)は、出産が近づいているため、長時間の治療やストレスが早産を誘発する可能性を考慮し、緊急でない限り歯科治療は避けた方が良いでしょう。
使用すべきでない薬剤
一部の抗生物質や鎮痛薬は、胎児に悪影響を与える可能性があるため、妊娠中には注意が必要です。例えば、テトラサイクリン系の抗生物質は、胎児の歯や骨に影響を与えることがあります。
歯科医院を受診される場合には、妊娠中であることを必ず歯科医師にお伝えいただき、安全な薬剤を使用してもらいましょう。
妊娠中でも安心な歯科治療について
麻酔の使用について
局所麻酔は、妊娠中でも比較的安全に使用できる治療法です。通常、リドカインやメピバカインなどの局所麻酔薬は、胎児にほとんど影響を与えないとされています。ただし、使用する麻酔の種類や量には注意が必要で、治療を行う前に必ず妊娠していることを歯科医師に伝えることが大切です。
レントゲン撮影の安全性
妊娠中のレントゲン撮影は、できる限り避けるべきですが、どうしても必要な場合は腹部をしっかり保護して実施することができます。現代のデジタルレントゲンは放射線量が非常に少なく、胎児への影響はごくわずかです。
ただし、可能な限りレントゲン撮影を避け、他の検査手段で代替するなどして、最低限の検査でお腹の赤ちゃんへの影響に配慮することが望ましいです。
予防・歯のクリーニング
安定期、また出産後には、定期的に歯科医院を受診いただき、口腔内にトラブルがないかのチェックや歯科医院で行う歯のクリーニングを受けていただくことをおすすめします。
妊娠中、出産後は、通常とは違う体の変化があり、口腔内もこれまでとは異なる理由で歯科疾患になりやすくなっています。受診いただくことで虫歯や歯周病のリスクを大幅に減少させることができます。
妊娠中の自宅での口腔ケアのポイント
敏感な歯茎を傷めないようなブラッシング方法
妊娠中は歯茎が敏感になるため、硬い歯ブラシを使用すると出血しやすくなります。柔らかめの歯ブラシを選び、優しく磨くことが重要です。特に歯と歯茎の境目を意識しながら、歯茎を傷めないようにケアしましょう。さらに、デンタルフロスや歯間ブラシを併用すると、歯垢をしっかりと除去できます。
食生活の見直し
妊娠中は食生活が変わることが多く、特に甘いものや酸性の強い食品の摂取が増えることがあります。これらの食品は虫歯のリスクを高めるため、食後はしっかりと口をゆすぐ、または歯磨きを行うことが大切です。
カルシウムやビタミンDを多く含む食品も、歯や骨の健康を維持するために効果的です。意識して摂取するよう心がけましょう。
フッ素の活用
フッ素配合の歯磨き粉は、妊娠中の虫歯予防にも効果的です。
フッ素は歯の再石灰化を促し、虫歯の進行を抑える効果があります。特に、虫歯ができやすいと感じる妊婦さんには、フッ素ジェルやフッ素リンスの使用もおすすめです。
歯科医院への妊娠の伝え方と相談のポイント
妊娠の報告と相談事項
歯科医院を訪れる際は、必ず妊娠していることをお伝えください。妊娠週数や体調など細かな情報の共有し、治療の選択肢や薬剤の使用に関して、配慮してもらうようにしましょう。
また、過去に歯科治療で問題があった場合や、アレルギーがある場合にも、必ず事前に歯科医師に伝達しましょう。
歯科医師とのコミュニケーション
妊娠中は、体調やホルモンバランスが大きく変化するため、歯科医師との適切なコミュニケーションが大切になります。歯科治療に関する疑問や不安な点があればちゃんと質問して、説明を聞いた上で納得してから治療に進むようにしましょう。また、歯科治療中に体調が悪くなった場合は、すぐに伝えて休憩を取れるようにしましょう。
妊娠の時期によって歯科医院で仰向けに横になる姿勢が辛い場合があります。そのような場合には、当院では苦しくない姿勢で診察を行っています。
渋谷マロン歯科Tokyoでは日本小児歯科学会専門医が在籍しています
妊娠中は、口腔内の健康にも特別な注意が必要です。虫歯や歯周病を放置すると、母体だけでなく胎児にも悪影響を与える可能性があるため、定期的な歯科検診や適切な時期での治療が推奨されます。また、体調の変化で大変かと思いますが、自宅でのブラッシングやフロスで丁寧な歯のセルフケアを心がけましょう。
渋谷マロン歯科Tokyoでは、妊娠中の方の立場にたった安心・安全な歯科診療の提供を心掛けています。
また、妊娠中からご出産後、またお子様の歯医者さんデビューも、当院の小児歯科学会専門医が担当させていただきます。
妊娠期からお子様の口腔ケアまで、どうぞ安心してお任せください。
下記もご参照ください。