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2024.05.10
当院佐藤院長が歯科医師向けセミナーに登壇、「抜歯即時インプラント」など難易度の高い治療について
近年、シンプルなインプラント治療を行える歯科医院は数多くあります。しかし、歯を抜いたその日にインプラントを入れたり(抜歯即時)、無歯顎の患者様に歯を入れたり(オールオン4、ネオアーチ)といった難易度の高いインプラント治療ができる歯科医師は、まだまだ少ないと思われます。
渋谷マロン歯科Tokyoでは、そのような、幅広い知識と高度な技術を要する治療にも積極的に取り組んでいます。
それらの成果が認められ、このたび当院の佐藤年彦院長が、大手インプラントメーカー主催のセミナー「Appeal of Neodent Communication Through Cases東京」にて講演を行いました。
佐藤年彦 院長
そもそも「インプラント治療」とは?
チタン製の人工歯根(インプラント体)を、歯を失った箇所の骨の中に埋め込む治療のことです。インプラント体の素材であるチタンが数ヶ月かけて骨と結合した後は、インプラントに被せ物(歯の白い部分)を装着して完了です。
チタンと骨が結合するため、まるで自分の歯のようにしっかり噛めるだけではなく、入れ歯のように取り外したり、ブリッジのように両サイドの健康な歯を削ったりする必要もありません。一方で、治療期間に3ヶ月ほど時間を要する、手術が必要、自由診療なので治療費がかさむという面もあります。
※チタンを入れて骨と固定させる治療は、歯科だけでなく医療全般において一般的な治療方法です。
抜歯即時インプラント治療
インプラント治療のなかでも難しいとされるものの1つが、抜歯と同時にインプラント埋入を行う「抜歯即時インプラント治療」です。
渋谷マロン歯科Tokyoではさまざまな難症例に対応していますが、今回開催されたセミナーでは、佐藤はこの治療法について講演しました。
講演をする佐藤年彦 院長
通常は、抜歯〜インプラント埋入〜被せ物の装着まで3ヶ月~半年ほどかかります。患者様によりますが歯槽骨の量が少ないケースが多く、インプラントを入れられる状態になるまで骨を増やす治療をして待つ必要があるためです(上顎なら上顎洞までの距離、下顎なら下顎管までの距離がしっかり確保できるまで)。
また、抜歯箇所の細菌をしっかり除去できないと感染症のリスクがありますし、病変の大きい部分に骨硬化が見られる、歯周病などのトラブルを抱えているなどがあれば、抜歯即時ではなく時間をかけて治療します。
ただ、抜歯後そのままで時間が経てば経つほど、破骨細胞が古い骨を壊す「骨吸収」という現象が起きてしまうのが難点です。抜歯により生理的な刺激が減少することで、歯槽骨が吸収されてしまうのです。口腔機能に支障をきたすだけではなく、審美的にも良い状態とは言えないでしょう。
なお、この場合、渋谷マロン歯科Tokyoでは人工骨とメンブレンを用いて「骨増大」という処置を施します。
先ほど挙げた「歯槽骨の量」などの条件をクリアしていれば、抜歯後すぐにインプラントを埋入する「抜歯即時インプラント治療」が可能なので、当院ではこちらを提案することが多いです。
抜歯後の骨吸収を最小限にできる、治療が早く終わる、長期間の治療による周りの歯の移動や噛み合わせを防止できる、などのメリットがあります。
手術の難易度は通常より高くなるので、術後感染などに注意を払わなければなりませんが、適切な方法で行えばリスクを最小限にすることができます。当院では、できるだけデメリットを抑えてインプラント手術に臨む態勢をとっています。
他にもいろいろあるインプラント関連治療
抜歯即時インプラント治療以外にも、インプラントに関するさまざまな治療法があります。
GBR(骨造成)
「抜歯即時インプラント医療」でお話ししましたが、歯槽骨の量が少なくインプラントを入れられない場合は、「GBR(骨再生誘導法)」を行います。
骨の量が大幅に足りない場合はインプラント埋入手術前、ある程度量がある場合はインプラント埋入手術時に、人工骨か自家骨を入れます。自家骨は、自身の顎の骨から採集して細かく砕いておきます。
その後、人工膜(メンブレン)を被せて歯肉を縫合し、骨が再生するまで数ヶ月〜1年間待ちます(この期間には個人差があります)。骨が再生し、インプラント体と骨が結合したら、インプラントに部品と人工歯(被せ物)を装着して完了です。
通常のインプラント治療と同じですが、外科処置を行うため感染症のリスクを伴いますし、自由診療なので費用も大きくなります。しかし何より、骨が少なくてもしっかり量を増やすことで、インプラント埋入後の安全性・安定性を高めることができます。
全顎インプラント治療
失ってしまった歯が多い場合に、少ない本数のインプラントですべての歯を支える治療法です。上下それぞれの顎に4本〜8本のインプラントを埋め込み、その上に土台となる歯肉を作り、12本全ての歯を並べるため、「オールオン4」「ネオアーチ」とも呼ばれています。
同じく全顎的治療である入れ歯と比べて、自由診療なので費用が高くなる、手術や術後のメンテナンスが必要になるなどのデメリットもあります。しかし、安定性が高く口腔機能を維持できる、手術当日に仮歯を入れられる、骨吸収を防げるなどのメリットが大きいです。
渋谷マロン歯科Tokyoでは、JIAD口腔インプラント認定医が治療
最新の医療情報を知っておくことは、医療従事者にとって必要不可欠です。多方面からの意見を聞くことで、自分自身の判断、難易度の見極め方、治療計画の立て方などは最適なのか、冷静にそして客観的に考えることができます。
こういった日々の研鑽の積み重ねにより、医院一丸となってさらにハイレベルで患者様の満足度が高い診療を目指そうと、セミナーで気持ちを新たにしました。
佐藤年彦 院長、渋谷マロン歯科Tokyoの歯科医師
渋谷マロン歯科Tokyoでは、定められた学術大会・研修会などに参加し、インプラント医療に関して適切で十分な学識と経験を有する医師に交付される「JIAD口腔インプラント認定医」の資格を持つ院長が、インプラント治療を担当しています。
インプラント治療の高度な知識と技術を持つ、経験豊富な歯科医師が、患者様のお話をしっかりお聞きして治療計画を丁寧にご説明いたします。不明な点があれば何でもお答えしますので、ご相談だけでもお気軽にご来院ください。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
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