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2023.06.27
【症例】静脈内鎮静法を用いた無痛治療&短期集中治療(抜歯即時埋入インプラント)
治療概要
治療内容 | インプラント治療、虫歯治療 |
---|---|
期間 | 5カ月 |
治療回数 | 9回 |
費用 | 合計:2,211,000円 インプラント埋入手術:275,000円(2カ所) 人工骨+メンブレン:55,000円(2カ所) 土台:55,000円(2カ所) インプラント被せもの:181,500円(3カ所) 虫歯被せもの:181,500円(4カ所) 支台築造:27,500円(3か所) インプラント用ノンクラスプデンチャー:33,000円 静脈内鎮静法:55,000円(1回) その他虫歯治療、入れ歯治療は保険診療 ※費用は全て税込です |
治療前の状態・主訴
今回の患者様は「前歯の虫歯がひどくて治療したいけど、歯医者での治療が怖いので無痛治療を行いたい」とのご希望で来院されました。
歯の状態を確認したところ、前歯の虫歯はかなり進行していたので抜歯となることを説明し、その他の歯もレントゲンや写真を用いて治療方針をお話ししました。
また今回無痛治療をご希望であったため、麻酔科の説明など、患者様が治療に対する恐怖心をできるだけ減らせるような治療計画を立てました。
治療詳細
まずは患者様が当初から治療したいと仰っていた前歯の治療法の説明を行いました。
歯を抜歯した後に人工物に置き換える治療法の選択肢として「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」の3つがあります。
今回の場合は前歯の虫歯の範囲が広いので、歯と歯をつなぐブリッジ治療は適応外となります。入れ歯かインプラントの選択肢となりますが、ここでの大きな違いは、入れ歯は取り外し式である一方インプラントは取り外さなくても良いという点です。
求める内容によって選択肢は変わっていきますが、できるだけ自分の歯のように噛みたい、または見た目を取り戻したいとなるとインプラント治療が第一選択となります。
しかしインプラント治療は手術となること、治療期間が最低でも3カ月以上かかること、保険適用外になるなど治療や金銭面の負担が大きくなりますので、どの治療が良いかをよく吟味する必要があります。
今回の患者様はしっかりと治療を行いたいということと、前歯の治療を優先しつつ、ゆくゆくは奥歯のインプラント治療を希望したいとのことでした。そのため、前歯はインプラント(保険外診療)、奥歯は保険診療で対応することになりました。
今回は前歯のインプラント治療の流れについて詳しくご紹介します。
前歯のインプラント
今回は「抜歯即時埋入」と呼ばれる、歯を抜いたその日にインプラントを同時に埋入する手術方法で行いました。この方法を行うには以下の条件を満たしている必要があります。
・骨の量が必要量あること
・必要なトルクが得られてインプラントがしっかりと骨に埋め込めること
・術後の感染予防のためにしっかりと口腔内を衛生的に保てること
など
※トルク:歯の露出部分を軸とした、歯茎内での歯の回転のこと。
今回のケースでは抜歯した後にインプラントを埋入するために必要な骨が残っていたこと、そこからさらに掘って自分の骨にインプラントが支持される距離が最低限確保できるという要件を満たしていたので、抜歯即時埋入の術式で進めることにしました。
抜歯即時埋入のメリット
抜歯即時埋入のメリットは、なんといっても治療期間が短くできることです。
通常は抜歯してから手術をするのに3カ月~1年ほどかかってしまいますが、抜歯即時埋入なら抜歯してから3カ月ほどで治療が全て完了します。
治療期間を短くすることで、抜歯後そのまま放置して噛み合う歯が伸びてきたり、横の歯が倒れてきてしまって歯並びが悪くなる、といったリスクも最小限に抑えることができます。
今回の場合は前歯でしたので3カ月間の間はインプラント用の入れ歯を使ってお待ちいただきました。
3か月後には型取りをして歯を入れていきます。
より綺麗に前歯が見えるようにインプラントの被せものと虫歯治療の被せものを同時に型取るといった工夫もしました。
治療後の様子
前歯にはインプラントを2本入れました。
もともとは3本欠損なので3本インプラントを入れる事も可能ですが、費用面も考慮して2本埋入とし、上の被せものはブリッジにすることで対応しました。
ブリッジは天然歯でも作成できますし、インプラント治療でも適用することが可能です。今回抜歯しなかった他の前歯に対しては、被せものによる治療をしました。
治療前と比べると見違えるような仕上がりとなり、患者様も審美的にとても満足されていました。
下の歯の欠損部位に対しては、保険の範囲内での入れ歯と虫歯治療によって治療しました。
全体の写真で治療の前後を比較すると、しっかりと噛める機能性と、見た目の審美性の両方とも大きく改善されたことが分かります。
主な副作用・リスク
・手術後には腫れや痛みが生じる可能性があります。
・術後感染が判明した場合はインプラントの撤去ならびに再手術が必要になります。その際の費用はかかりません。
・インプラント診療は自由診療となります
・静脈内鎮静法は自由診療となります。静脈内鎮静治療下での治療は自由診療のみとなり、保険診療との混合は出来ません。保険診療は別日で対応可能となります。
・治療後慣れるまでは噛むと違和感が生じる場合があります。
インプラントの無痛治療をご希望の方は当院までご相談ください
渋谷マロン歯科Tokyoでは、保険診療の中でも最高の治療を、自由診療でも最高の治療を目指して日々診療に取り組んでいます。
また当院の強みとして、歯科治療における各専門家が在籍しているため確かな診断が可能となります。今回のように痛みが怖い患者様には静脈内鎮静法による無痛治療にも対応しています。インプラントは外科施術のため希望される方はよくいらっしゃいます。
インプラント治療を検討されている方で手術が怖い方は、ご相談だけでも結構ですのでぜひ渋谷マロン歯科Tokyoまでいらしてください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。
こちらもご参照ください。
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