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2023.04.13
【症例】痛みがある左上の前歯を審美補綴した症例
治療概要
治療内容 | 審美補綴治療(2本) |
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期間 | 2ヶ月 |
治療回数 | 5回 |
費用 | 審美補綴2本:352,000円(税込) 土台1本:27,500円(税込) |
治療前の状態・主訴
患者様は「上の前歯がふとした時に痛む」とのことで来院されました。約1ヶ月の間症状があるとのことでした。
左上の一番手前の前歯は10年以上前に治療をされたようで、打診痛(歯を叩いた時に感じる痛み)は左上の前歯2つともにあり一番手前の方が強いとのことでした。
また、歯の見た目も反対側の前歯と比較すると黒ずんでいることから、補綴(ほてつ)処置を検討することになりました。補綴処置を行うためには歯を最低限削らないといけないこと、噛み合わせを慣らしていかなければならないことも患者様にご説明し、同意をいただいた上で治療を進めました。
また、左上の手前から2番目の歯に関してもレントゲン上ではかなり深く充填物が詰まっていることが確認でき、かつ二次虫歯となっていることから神経処置が必要になる可能性も説明した上で同様に補綴処置を行う事になりました。
※補綴:抜けたり欠損した歯を人工的に再生する治療方法のこと
治療詳細
まず左上1番(左上の一番手前の前歯)の不良充填物を除去し、新たに土台を作りました。当日は形成を行い仮歯に置き換えて終了しました。
次に麻酔下で左上2番(左上の手前から2番目の前歯)の処置を行いました。左上は抜髄(ばつずい)処置になった場合に対応出来るようにラバーダム防湿下および顕微鏡下で慎重に不良充填物および虫歯除去を行いました。
※抜髄:歯の神経や血管、リンパ管を取り除く治療のこと
※ラバーダム防湿:治療する歯を口の中の湿気や唾液から遮断する治療器具を用いて治療の精度や衛生面を向上させること
結果として抜髄処置はせずに済みましたので、形成後に仮歯に置き換えました。10日後の来院時には特に目立った症状はなく、来院時の症状も消えていたので最終形成および型取りを進めていきました。型取り時にはより鮮明な型取りが出来るよう圧排糸を使用しました。
※圧排糸:歯の溝や隙間などに詰まった汚れを取り除くために使用される器具のこと
出来上がってきた補綴物は適合も良く、追加の調整が必要ないほどでした。ただ被せものの装着時には麻酔を使用していたため、感覚が通常時とは違うことから1週間後に再度噛み合わせのチェックのために来院いただくことになりました。
1週間後に確認したところ噛み合わせの問題はなく、その他も問題なかったので治療終了となりました。
治療後の様子
治療後は特に問題なく良好な経過をたどっております。
患者様は今回の治療を通してメンテナンスの大切さや、歯に対するモチベーションが上がったようでした。たとえ綺麗な被せものを入れたとしても、その状態をキープするためにはメンテナンスが必要です。そのためには治療終了後にもきちんと定期的にクリーニングを受けることをおすすめいたします。他の歯も同時に守れるので一石二鳥ともいえます。
歯の寿命は有限であり、日頃のケアによって歯の寿命に大きく差が出てしまいます。私が治療後に患者様に伝えているのは、歯医者での治療が終わったからといって歯医者卒業という訳ではなく、これからのメンテナンスこそが大切であるということです。
どんなに虫歯が多くても、治療に時間がかかっても、その体験を通して歯の大切さを知ることが何よりも重要なのではないでしょうか。もとの健康な歯の状態へ戻る大変さや、かかる費用も体験したからこそ、同じようにならないために歯を大切にする意識を身につけていただいと感じております。
これが実現できれば、今回の治療をした意味はただ治療したこと以上に何倍にも膨らみます。治療を受けていただいた方にはぜひ治療をきっかけに、美しい笑顔を保つためにも、歯を大切にしてほしいと願っています。
主な副作用・リスク
・虫歯治療では神経治療になることがあります
・被せものは一回で入らない事があります
・神経がある歯は治療後に一過性の知覚過敏が生じる可能性があります
・自由診療となります
前歯の痛みでお悩みの方はぜひご相談ください
渋谷マロン歯科Tokyoでは、保険診療の中でも最高の治療を、自由診療でも最高の治療を目指して日々診療に取り組んでいます。お口の中のことでお悩みがある方は、ご相談だけでも結構ですのでぜひ一度渋谷マロン歯科Tokyoまでいらして下さい。スタッフ一同、心よりお待ちしております。
渋谷マロン歯科 院長 佐藤 年彦
※院長の治療、相談を希望される場合はご予約の際に院長希望とお伝え下さい。
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