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2021.05.27
【症例】MTAセメントによる神経の保存
治療概要
治療内容 | 虫歯治療、根管治療 |
---|---|
期間 | 治療期間を教えてください |
治療回数 | 2回 |
費用 | MTAセメント ¥33,000(税込) オールセラミックの詰め物 ¥55,000(税込) |
治療前の状態・主訴
患者様は食事の時にものが挟まって痛いとのことで来院されました。
レントゲンを確認し、お口の中を確認すると、ものが挟まるという歯は虫歯で穴があいていました。
治療詳細
麻酔をして虫歯を取っていったところ、中でかなり虫歯が広がっていました。
写真のピンク色の部分は、虫歯菌を染める専用の液体で虫歯になっていると判定された部分です。
その後も虫歯を取っていきましたが、点状の出血がみられました。
これは神経の端が出てきてしまった事によるものです。
患者様には事前に神経治療になる可能性も十分説明しておりましたが、神経が残せる可能性があるため、
MTAセメント(自費33,000円 税込)についてご説明しました。
MTAセメントとは、水酸化カルシウム製剤で一定の条件下で使用すれば神経を残す事も可能となります。
ただし、使用後に痛みが発生し、結果的に神経治療になった場合、MTAの費用は無駄になってしまいます。
今回患者様はMTAセメントの使用を選択されました。当日は仮の詰め物を充填し帰宅して頂きました。
歯の中には神経が通っていて、虫歯が一定以上に大きくなるとこの神経に触れてしまいます。基本的には神経まで虫歯が到達している場合は神経治療を行う必要があります。しかし、一定の条件が満たされていれば神経を残す治療も選ぶことができます。神経が正常に生きていて、自発痛がなく、歯髄の炎症が大きく起きていない場合は可能性があります。
MTAセメントという材料を使い、再石灰化を促します。しばらくして痛みが出なかった場合は神経が残せた可能性は大きいです。
治療後の様子
痛みが出ていないことを確認したのち、型をとってジルコニアを被せました。
ジルコニアは熱を通しづらいため神経にも優しい素材です。しかし、固い材料なので、咬み合わせの調整と、調整後の研磨は必須となります。
当院は院内技工がありますから、調整した後でも納品された状態にまた戻す事ができます。せっかく神経を残す処置をしていますから、その後の治療の質もよくしていきたいですね。
主な副作用・リスク
・神経症状が出た場合は神経治療となります
・自由診療での治療となります
・慣れるまでは咬むと違和感があることがあります
・覆われている面積が広いので、咬み合わせを慣らす期間が必要な場合もあります
歯の寿命を延ばす治療には最初の診断が大切です
残せる神経は全て残し、残せないとなった場合はきちんと治療をして歯の寿命を伸ばすことが大切です。そのためには、はじめの診断が大切になってきます。
必要以上に撮影する必要はありませんが、当院では通常のレントゲンでは診断が難しいと判断した場合、CT検査(保険適応)を実施しております。
治療に入る前にきちんと診断を行うことが大切であり、その中でも難症例の場合は当院に在籍している各専門医による診断をした後に皆さんに結果をお伝えしております。
歯の治療で何回も歯医者に通ったり、いつ終わるか分からない、今どの段階の治療をしているか分からない方はいらっしゃいませんか?せっかく時間を割いて治療に来て下さっている訳ですから、当院では来て良かったと思っていただけるように説明には力を入れております。ご相談だけでも構いませんのでお気軽にお声かけ下さい。
渋谷マロン歯科Tokyoでは、保険診療の中でも最高の治療を、自由診療でも最高の治療を目指して日々診療に取り組んでいます。一度お口の中の不調がある方はご相談だけでも結構ですので是非いらして下さい。
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