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2021.05.24
【症例】検診で見つかった白い詰め物の下の虫歯の治療
治療概要
治療内容 | オールセラミックでの虫歯治療 |
---|---|
期間 | 2週間 |
治療回数 | 2回 |
費用 | オールセラミック ¥55,000(税込) |
治療前の状態・主訴
この患者様は歯に特に痛みもなく、検診でご来院されました。
一見綺麗にみえる右上奥歯ですが、レントゲンで確認したところ、詰め物の下で虫歯が進行していることが確認できました。歯の見た目と中身は必ずしも一致する訳ではありません。
特に今回のように詰め物が既に入っているところは分かりづらいです。銀歯になるとレントゲンで白く写ってしまうのでさらに分かりづらくなります。これが虫歯の発見が遅れてしまう原因でもあります。
365日24時間フル稼働で歯は働いています。見えないところで少しずつ材料は変形し、歯と詰め物の間に隙間ができ、細菌が侵入していきます。
セラミックやジルコニアはこの変形量が格段に少ないこと、加えて汚れが付きづらいので予防性が高いとされています。
ジルコニアとセラミックの違いは
・美しさ ジルコニア80点 オールセラミック100点
・丈夫さ ジルコニア100点 オールセラミック 70点
当院では自由診療を希望された患者様には
・奥歯や歯ぎしり食いしばりのある方にはジルコニア
・特に見える場所はオールセラミック
をおすすめしております。
価格は
ジルコニアの詰め物 ¥55,000 (税込)
オールセラミックの詰め物 ¥60,500(税込)です。
今回の患者様はジルコニアを選択されました。
治療詳細
もともと入っていた詰め物は、削った固さからするとハイブリッドのものかプラスチックでした。
正常な状態かどうかは見た目では分からないことも多く、そのためにレントゲン撮影があります。
患者様の自覚症状が全てではありませんから、痛くないという指標ではその歯の状態はわかりません。
実際に詰め物を外すと黒くなっている部分もありますが、黒く見えない奥の方が虫歯は大きかったです。
う蝕検知液という虫歯を見分ける専用の液体を使って虫歯菌に侵されている部分を慎重に削っていきます。そのため、黒いからだめであるとか、黒くないから大丈夫という判断ではなく、きちんとした指標をもとに判別していく必要があります。
しかし、皆さんのイメージ通り、真っ黒の状態でまったく問題ないということは基本的にはありません。ある程度は見た目通りであり、見て大丈夫そうでもかなり虫歯が進行していることもあるということです。
渋谷マロン歯科では、治療の途中経過もカメラで撮影して、患者様に画像をみていただきながら説明しております。
治療後の様子
ジルコニアを院内でデザインし、出来上がってきたものを装着しました。
強度もあり、審美性も兼ね揃えているので今回の症例には適切な素材の選択だったと思います。
主な副作用・リスク
・虫歯の穴が大きいので、神経症状が出た場合は神経の治療が必要になります
・自由診療での治療となります
・治療後に一過性の知覚過敏が起きることもあります
痛みがなくても、見た目に問題がなくても、検診を受けることが大切です
この患者様は検診に来られたことで、虫歯があることが分かりました。痛みがなくても、見た目がきれいに見えても、歯医者で定期的に検診をうけることが大切であることが分かる症例だと思います。
患者様が選択されたジルコニアという素材は、耐久性はありますが色合いについては、ご自身の歯の色と差が出てしまうため、そこまで綺麗ではありませんでした。
しかし、奥歯なので強い力がかかること、目立ちにくいことを考慮すると良い選択だったと思います。また、症例にもよりますが当院で使用しているジルコニアは高透過型で何層にもなっているものなので、従来のジルコニアよりも自然な色合いとなります。
そして、ジルコニアは院内技工所で設計しているため、スキャナーと呼ばれるカメラで型をとったらすぐに設計に入ることができます。また、技工士と担当医師が形を決めますので、より精度の高いものが出来上がります。
渋谷マロン歯科Tokyoでは、様々な治療に対応出来るように設備や体制を整えて準備しています。
また、不明な点が残らないようにじっくりと説明をし、納得して治療に入れるように努めています。ご相談だけでも結構ですのでお困りごとがあればお気軽にお申し付け下さい。
また、お困りの症状などがなくても、是非検診にお越しいただき、今のご自身の歯の状態を確認されることをお勧めいたします。
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